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楽天「Rakuten AI 3.0」公開 — 7000億パラメータの国産LLMが無料で使える

楽天グループが日本語に最適化された大規模言語モデル「Rakuten AI 3.0」をApache 2.0ライセンスで無償公開。約7000億パラメータでGPT-4oを上回る日本語性能を実現。商用利用も可能で、日本のAI開発エコシステムに大きな一歩。

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Rakuten AI 3.0とは

楽天グループは2026年3月、日本語に最適化された大規模言語モデル「Rakuten AI 3.0」を無償公開しました。経済産業省・NEDOが推進する「GENIACプロジェクト」の一環として開発されたもので、国内企業が開発したLLMとしては最大規模のモデルです。

スペックと特徴

  • 約7000億パラメータ:前モデル「Rakuten AI 2.0」の470億から大幅に拡大
  • MoE(Mixture of Experts)アーキテクチャ:トークンごとに必要なエキスパートだけを呼び出す仕組みで、計算効率とコストを両立
  • 日本語性能がトップクラス:複数の日本語ベンチマークでGPT-4oなどの主要モデルを上回るスコアを記録
  • 日本固有の文化・歴史の理解力が強化されている

ライセンスと利用方法

最大の注目点は、Apache 2.0ライセンスで無償公開されていることです。商用利用も可能で、Hugging Faceから誰でもダウンロードできます。

国産の大規模モデルがオープンソースとして自由に使えるのは、日本のAI開発エコシステムにとって大きな一歩です。

実際の使い方

  • Hugging Faceからモデルをダウンロード
  • 自社サーバーにデプロイして社内AIとして活用
  • R&D用途でファインチューニングや蒸留にも利用可能
  • アプリ開発に組み込んで日本語AI機能を実装

GENIACプロジェクトとは

GENIAC(Generative AI by Japanese Companies for Accelerating Social Transformation)は、経済産業省・NEDOが推進する国産LLM開発プロジェクトです。日本企業が海外のAI技術に依存しない体制を構築することを目的としています。

Rakuten AI 3.0はこのプロジェクトの成果の一つとして位置づけられており、将来的にはさらに大規模なモデルや、特定分野に特化した派生モデルの公開も期待されています。

海外モデルとの比較

日本語タスクにおけるRakuten AI 3.0の強み:

  • 日本語の自然さ:翻訳調ではなく、日本語として自然な文章を生成
  • 文化的な文脈理解:日本のビジネス習慣や文化的なニュアンスを理解
  • コストメリット:自社でホストすればAPI利用料が不要
  • データセキュリティ:データが国外に送信されないため、機密情報の取り扱いに安心

企業利用のメリット

日本企業がRakuten AI 3.0を活用するメリットは大きいです:

  • コスト削減:OpenAIやAnthropicのAPI利用料を削減できる
  • データ主権:顧客データや機密情報を国内に留めたままAI活用が可能
  • カスタマイズ性:オープンソースなので自社データでファインチューニングできる
  • インフラ選択の自由:クラウドでもオンプレミスでも運用可能
  • まとめ

    Rakuten AI 3.0の公開は、日本のAI self-sufficiency(自給自足)に向けた重要なマイルストーンです。「海外モデルに依存しないAI活用の選択肢」が本格的に広がり始めました。特にデータセキュリティが重視される金融・医療・官公庁などの分野での導入が期待されます。

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